コマツ石川株式会社

社員インタビュー

時を超え技術が活きる 時が止まったまま、ずっと納屋に置かれていたのは、父が乗っていた'72年式のバイク。オートバイには興味がなかったのですが、機械修理の仕事に就き、自分の手でモノを再生する喜びを知った私は、20年ぶりにそのバイクに触れました。かつて近くの河川が氾濫した時、水に浸かったこともあり、簡単には手をつけられない状態でした。
石川県を流れる梯川や手取川の流域では、これまで幾度も水害が発生して治水工事が絶えることはなく、ブルドーザーや油圧ショベルが休みなく動きまわり、堤防を築いています。しかし、その様子はひと昔前と大きく変わっています。現場に人が少ないのは、建機本体が人工衛星とつながり、位置を正確に認識して、入力された測量データに基づき自動制御されているから。熟練した建機オペレーターにかわり、頭脳を持ったⅠCT建機が操作をアシストしているのです

松井  謙吾

近未来に触れる感動 ドローンで撮影した地形データをパソコンに取り込むと、広大な現場の全体像が精巧な3D画像となって可視化され、まるでバーチャルの世界を見ているようです。複雑な地面の起伏も忠実に描かれ、施工図と重ねれば、手に取るように現場管理ができます。半信半疑でⅠCT建機に乗った作業員さんが、「これはいい!」とヘルメットを脱ぐ姿にいつも心が躍ります。
この「スマート・コンストラクション」を推進する部署に来て5年目を迎えます。異動する時は好きなメカニック(機械整備)を離れることに寂しさを覚えましたが、必要があればいつでも建機の修理ができるよう、工具も常に車に積んであります。
先日、父のバイクのエンジンをオーバーホールして塗装もし直し、見事に蘇りました。今度の休みはそのバイクにまたがり、きれいに護岸整備された堤防の上を快走したいです。

MESSAGE
就職する上で大切なこと

就職するときに大事なのは、面接の受け方や履歴書の書き方を練習することよりも、社会に出て何をやりたいのか、自分を見つめてみること。学生のうちは、世の中のことがよくわからず、会社の規模や知名度、待遇など表面的な情報だけで決めてしまいがちですが、本当にやりたいことが何かを自分に問い、気になることについて知る努力をしてください。