現場で働く人たちと共に
小学校２年生の時に始めた野球は、社会人になった今でも続けていますが、仕事のユニフォームはスーツにネクタイ。毎日、営業車に乗って、建設会社、解体・産廃処理会社、農業、林業、官公庁など様々な分野のお客様をまわります。私が好きなのは、お客様の現場を見に行くとき。長靴にヘルメットをかぶり、時には作業員さんたちと一緒に、缶コーヒー片手に雑談の輪に入ります。
工事現場には情報がいっぱい。どんな仕事をされているのか、重機は足りているか、調子はどうかなど直接話を聞くことができ、わからないことも教えてもらいます。そして私の心を捉えるのは、建機をまるで身体の一部のように自在に操る人たい。パワーショベル、ホイールローダー、ブルドーザと、自分も技能講習を受け、操縦の難しさを知っているだけにいつも感心させられます。
つながりは深く、そして広く
小さい頃、管工事をしていた実家のショベルカーに乗せてもらったり、ミニカーで遊んでいたので、建機は身近に感じてはいましたが、覚えないといけないその種類の多さにまず驚きました。営業マンとして一人立ちできたのも、まわりにいて教えてくれる先輩や上司、メカニックの技術者たちのおかげと本当に感謝しています。
私が販売しているのは゛現場で仕事をする“機械。金額も普通自動車の何倍もする大きな買い物です。お客様から厳しいことを言われることもありますが、野球で鍛えた粘り強さで、お客様に喜んでもらえることを考えます。
注文書にハンコをいただき、そして納車された新しい建機を前に、お客様と話をする時は最高の気分。でも、そこからが信頼を築いていくスタートです。もっと自分をみがき、さらに深くそして広く、お客様とつながっていきたいですね。
【さくらノート石川県版】
小学校から大学まで続けてきた野球。高校の同級生にはプロに進んだ選手もいて、春夏２回の甲子園と神宮、そして国体まで出場できました。
試合に出られず、悔しい思いをしたこともありますが、一つでも上に行きたいという思いで続けてきた結果、夢が叶い、大学時代はキャプテンの経験も積みました。大事なのは相手に勝つことより、自分に負けない気持ちです。